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プロフィール |
Author:花工房
「体験できる宿」つきだて花工房の裏舞台から表舞台まで(逆では?)お見せしちゃいます。里山を舞台に繰り広げられる、田舎暮らしに役立つ(?)、おいしい(?)、楽しい(?)日々。 Twitterアカウント @tsukihanako
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花々日記 田舎体験・里山体験のできる宿-つきだて花工房スタッフがお送りする裏情報? |
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アイルランドと落語がひとつになった日 |
9月27日(土)、東京都の国立駅南口ではおりしも秋の祭礼で賑やかに。
通りには露天が立ち並んでいます。
子供たちはお父さんやお母さんと一緒に山車を牽き、大人達はかけ声も勇ましく神輿を担いで。
東京は国立駅から徒歩数分のところにある「音楽茶屋 奏」。
雑居ビルの地下にあるこじんまりとした、隠れ家のようなその場所にも時折その音が聞こえてきます。
小さな店内には30人近い人々。
視線の向かう先には守安功さん。
今日はこのお店で守安さんご夫妻のアイルランド音楽と三遊亭わん丈さんという若手落語家さんのコラボが行われました。
守安さんはこの夏、つきだて花工房のアニバーサリーコンサートに、アイルランドの風を運んできた演奏家です。
その時はチェンバロと、今回はアイリッシュハープ、コンサーティーナというアコーディオンなどと笛のハーモニーを楽しませていただきました。
花工房でのコンサートも客席が間近ですが、ここは格別。
一番前の席だと演奏者と数十センチの距離。
守安さんはお客さんからリクエストを受けながら次々と曲を演奏、そのたびにお客さんとの距離はどんどん縮まっていきます。
守安さんと対照的に小柄な奥様との息もぴったり。
軽妙なしゃべりも楽しく。
そして落語へバトンタッチ。
なんと!守安さんの笛と奥様のハープを出囃にわん丈さんが高座へ。
休憩を挟んでの3席で古典江戸落語の「牛ほめ」という噺と自らの新作、そして新古典(?)「がまの油」を披露。
客席は笑いの渦に。
やはり笑いはいいですね。
震災直後、福島に必要なのは「笑い」じゃないか、と真剣に考えた時期がありました。
現在、かなりの部分が以前に戻ったように感じますが、まだまだ厳しい状況にいる方もたくさんいらっしゃいます。
たとえ一時でもそんなことを忘れられるように。
いつかこの笑いに包まれた空気を花工房にも持ってきたい。
そんなことを思いながら会場をあとにしました。

左から三遊亭わん丈さん、守安功さん、奥様の雅子さん
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小さな「桃」営業部員 |
月舘はこのところ雨続き。
気温も低く、朝晩は長袖が欲しくなるほどです。
田んぼでは早くも鳥を追う爆音器の破裂音がして、稲の生育がいつもの年よりも早いように感じます。
今のところ、作柄はやや良。
この低温と日照不足が影響しないといいのですが。
さて、福島でこの時期の主力農産物と言えば桃。
この地域での品種は川中島白桃と黄金桃の時期です。
今日は朝から近所の小学校から、小さな「桃営業部員」たちが直売所を訪れて、自作のポスターを飾ってくれました。
子供たちは桃栽培のいろいろな工程をお手伝いしてきたようです。
また、子供たちの中には自宅が桃農家という子もいます。
福島の桃を応援したい、という気持ちはご家族のご苦労を身近に見ているだけに切実なことでしょう。

色鮮やかに、自分たちで考えたオリジナルキャラクターも描かれています。

こちらにもいろんなキャラクターが登場…

コピーも自分たちで考えたのでしょうか。
(個人的には「安全で」というところに引っかかりますが…わざわざ言わなくてもいいのでは、という意味で)
「やみつきになるこのうまさ」ですよ!?
どうでしょう、試してみませんか?
でも、やみつき注意です!!
※やさい工房では桃の通販も行っています。 3kg10~11入り2,500円、5kg16~18玉入り3,800円(ともに税込) 送料は600円で全国に発送いたします。 お申込は yasai@t-hanakobo.jp へ。
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「測る」ということ |
お盆の後半。
行楽、あるいは帰省帰りの混雑があちこちで報じられます。
農産物直売所「やさい工房」は大玉村にある「フォレストパークあだたら」に三日間、出張販売しています。
ここ数日はあいにくの天気続き。

フォレストパークあだたらも時折、雨が本降りになります。
利用されているお客様は多いのですが、手続きを終えた多くの方が足早に車へ向かいます。
やさい工房では独自に農産物の放射能を測定しています。
全ての生産者の、全ての品目について。
測定した農産物には「ベクレルシール」を貼り、また測定結果を花工房のホームページで公開しています。
現在、販売している農産物からはほとんど放射能は検出されません。

先日、「お米(30kg袋のもの)がほしい」とおっしゃるお客様がいらっしゃいました。
この時期になると昨年産のお米はほとんど出荷されてしまい、入手は難しいです。
その旨、お話ししたところ、「おたくは信頼できるからなんとか探して欲しい」というようなことを言われました。
これも「測っている」からなのか。
少々こそばゆいような、誇らしいような気分を味わいました。
また、今回の出張販売で県外のお客様が、野菜に貼られたベクレルシールを見て、
「このシールは何?…あー、例のやつね。がんばってくださいね」
との言葉と一緒に野菜を買っていってくださいました。
がんばって、という言葉がとてもうれしかった一方、「このシールは本当に必要なのだろうか」という思いがわき起こりました。
福島県内の新聞では毎日のように食品の放射能測定の結果が掲載されます。
もちろん現在市場に出ているものについては基準値を大きく下回っており、たまに検出されてもほとんどが一桁の数値。
やさい工房での測定結果も同様です。
この先、新たな汚染がない限り、検出されるものが増えることは考えられません。
そんな状況で「測る」ということにどれほどの意味があるのか。
この二つの出来事の狭間で、答えは未だに出ないままです。
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「おかあさんといっしょ」うらばなし |
8月8日(金)、奇しくも花工房の創立日にNHK Eテレで放送された「おかあさんといっしょ」。
実は花工房で撮影されたのでした!
今日はその裏話を少々。
その電話はある日突然に。
「NHKおかあさんといっしょの○○と申します…」
在福のラジオ、テレビ、雑誌などの方から「ホームページを見たのですが…」というお問合せはたまに受けます。
ですので、最初「NHK福島放送局」の方かと思ってしまい、「なんで『おかあさんといっしょ』なんだろ???」となったわけです。
この「?」マークは、実はその電話の終わりの方までついたままでした。
その電話は「ロケで花工房を使いたい」という申し込みだったのです。
こんな話をすると年齢がわかってしまうのですが、物心ついたころ、テレビは白黒でした。
たまに「カラー」と画面の隅に表示されたりして。
だから小さい頃はもしかしたら「おかあさんといっしょ」は見ていなかったかもしれません。
それでもおぼろげに見たような記憶があるのは、少し年が離れた兄弟と一緒に見たからでしょうか。
狐につままれたような気分で、それでも番組担当のプロデューサーの方が実際に当地にいらしてロケハンされたところで、ようやく実感がわいてきました。
そして当日。
ロケバスが到着、たくさんの人がたくさんの機材と共に降りてきました。
前日までのぐずついた天気は解消されたものの、雲の多い空模様。
それでも番組冒頭のシーンの撮影が始まりました。
見ているだけで元気になりそうな衣装に身を包んだおにいさん、おねえさんたちが「げんき!げんきー!」とポーズ。
その後は近くの桃農家で撮影する班と花工房で撮影する班に分かれてロケ。
花工房では「みどりいろのおもちゃをさがせ!」という指令によって、散策路で出会ったおじさんと竹を伐り、竹でおもちゃを作る、という流れです。
実際に竹を伐り出し、ノコギリやノミを使って竹ぽっくりと水鉄砲を作りました。
この日は陽射しだけでなく湿度も高く、かなり大変だったと思います。
 (自分で作った竹ぽっくり。とてもお気に入りの様子)
今回は先の震災で被災した岩手、宮城、福島の三県でのロケとのこと。
それぞれに復興は少しずつ進んではいるものの、まだまだ課題は山積しています。
福島の場合はそれに加えて原発事故もありました。
「それでもがんばってる被災地から元気を届けたい」と、今回のロケの申し込みの際にプロデューサーの方からの言葉、本当にうれしかったです。
また、仕事とは言え、カメラが回っていないときでも笑顔と元気を絶やさずにいたおにいさん、おねえさんには脱帽。
さすがプロ!
いろいろな意味で元気づけられたロケでした。
本放送を見逃した方、8月22日(金)に再放送があります!
どうぞお見逃しなく!!
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