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Author:花工房
「体験できる宿」つきだて花工房の裏舞台から表舞台まで(逆では?)お見せしちゃいます。里山を舞台に繰り広げられる、田舎暮らしに役立つ(?)、おいしい(?)、楽しい(?)日々。
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小さな天気予報


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花々日記
田舎体験・里山体験のできる宿-つきだて花工房スタッフがお送りする裏情報?
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「測る」ということ
お盆の後半。

行楽、あるいは帰省帰りの混雑があちこちで報じられます。

農産物直売所「やさい工房」は大玉村にある「フォレストパークあだたら」に三日間、出張販売しています。

ここ数日はあいにくの天気続き。

b14081602.jpg

フォレストパークあだたらも時折、雨が本降りになります。

利用されているお客様は多いのですが、手続きを終えた多くの方が足早に車へ向かいます。


やさい工房では独自に農産物の放射能を測定しています。

全ての生産者の、全ての品目について。

測定した農産物には「ベクレルシール」を貼り、また測定結果を花工房のホームページで公開しています。

現在、販売している農産物からはほとんど放射能は検出されません。

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先日、「お米(30kg袋のもの)がほしい」とおっしゃるお客様がいらっしゃいました。

この時期になると昨年産のお米はほとんど出荷されてしまい、入手は難しいです。

その旨、お話ししたところ、「おたくは信頼できるからなんとか探して欲しい」というようなことを言われました。

これも「測っている」からなのか。

少々こそばゆいような、誇らしいような気分を味わいました。


また、今回の出張販売で県外のお客様が、野菜に貼られたベクレルシールを見て、

「このシールは何?…あー、例のやつね。がんばってくださいね」

との言葉と一緒に野菜を買っていってくださいました。

がんばって、という言葉がとてもうれしかった一方、「このシールは本当に必要なのだろうか」という思いがわき起こりました。


福島県内の新聞では毎日のように食品の放射能測定の結果が掲載されます。

もちろん現在市場に出ているものについては基準値を大きく下回っており、たまに検出されてもほとんどが一桁の数値。

やさい工房での測定結果も同様です。

この先、新たな汚染がない限り、検出されるものが増えることは考えられません。

そんな状況で「測る」ということにどれほどの意味があるのか。


この二つの出来事の狭間で、答えは未だに出ないままです。






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明日は3月11日
明日は3月11日。


3年前の今日、こんな状況になっていると誰が想像できたでしょうか。


3年前の「あの日」。

事務室で事務作業をしていました。

どんな内容だったかは全く覚えていません。

午後2時46分。

「いつものような」揺れから始まった地震は時間を追うごとに大きく、いや激しくなりました。

デスクの上のPCを倒れないように必死で押さえ、なんとかシャットダウンしたのは覚えています。

揺れが小さくなり、「収まるか…」と思った途端にまた大きな揺れに襲われました。

果てしもなく終わらないように思えた揺れは一体何分続いたでしょうか。

様々なものが転倒、あるいは落下してました。

(落下したテレビが無傷で、未だに使えているのは驚きです)

IMGP4093.jpg

「その時間」で止まっていた時計。


地震の途中で停電。

表に出てみるとアスファルトの表面に割れ目がいくつも走っていました。

幸い、人的な被害はお客さま、スタッフともなく、利用されていたお客さまも無事帰宅。

少し落ち着いて施設を点検すると、地盤が落ちている場所や建物にも少なからずダメージがありました。

水道も止まりました。

施設は息を止めたように感じました。

IMGP4037.jpg

このようなクラック(割れ目)が何カ所も。


少々個人的なことですが。

その日は地区の公民館に避難しました。

他にも数名のお年寄り(一人暮らしの方ばかり)とともに、ほとんど絶え間なく襲ってくる強い、弱い揺れにまんじりともせず一夜を明かしました。

「原発は大丈夫だろうか」

誰かが持ち込んだラジオから原発は緊急停止したというアナウンスを聞いたときは、ひとまずほっとしたものです。


その原発が最大の関心事になったのは翌日から。

手回しラジオで、どうやら心配が現実になりつつあることを知り、大きな喪失感(この感情を言葉にするのはとても難しい)を覚えました。

自動車がほとんど通らない道路。

人間の活動が全く止まってしまったのかと思うような静寂。

鳥の声さえほとんど聞かれなかったように思います。

かわりにあたりを支配したのは航空機の音でした。

いまだに低空を飛ぶヘリコプターの音を聞くとそのときのことを思い出します。

IMGP4106.jpg

福寿草がそんなことも知らぬげに、いつものように花を咲かせていました。


そんなことがあってからの3年。


同じ被災地でも、同じ福島の中でも人それぞれの3年を過ごしてきたのだと思います。

原発事故について言えば。

幸いなことに(安心のためにも長く見守っていく必要はあるとは言え)健康被害は起きていません。

農業については研究者と生産者のタッグにより農作物の安全性は保たれています。

漁業についても市場に出荷されるものについては安全と言えます。

しかし住む場所、仕事、生活を奪われ、まだ非常に多くの方が困難を強いられていることも事実。



明日3月11日は多くの尊い命が津波や震災によってうばわれた日です。



少しでも犠牲を出さないようにするにはどうしたらよいのか。

今までの3年間で得られたものは何で、これをどう今後に活かしていくか。


明日は静かに亡くなった方を悼み、私たちのこれからを考える日にできればと思います。

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首都圏との交流のこと~援農ボランティアさんをお迎えして
この冬はいまのところ雪がほとんど降らず、快適な福島は月舘です。

ただ、この先は春のどか雪のシーズン。

果たしてこのままで済むのか…


そんな里山にも春の妖精が舞い降りてきています。

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先日散策路で一輪だけ見つけた福寿草、今日は周りの数株が咲き始めていました。

その散策路を一緒に歩いたのは「出版労連 震災ボランティア」のみなさま。

立春を間近に控えた2/1、東京から月舘にいらっしゃいました。

目的は「援農ボランティア」。


福島の農家はいつ終わるともしれない風評被害に、今も苦しんでいます。

そんな農家の人たちの、少しでも力になりたいという熱い思いと共にいらっしゃいました。

ただ、時期的には農作業もそれほどないこの季節。

そこで農家が置かれている現状を、お話を伺うことで知っていただくということを含め、今回ご案内しました。


まずは昼食後の腹ごなし。

敷地内で以前作っていた原木しいたけを収穫します。

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これはのちほど刻んで放射能測定に。


次に農家訪問。まずはきのこ農家へ。

おがくずを培地として菌床キノコを栽培している「斎藤きのこ園」を訪れました。

DSC_1160.jpg

ブルーシートがかけられているのはきのこ栽培の培地(野菜で言えば畑)となるおがくずです。

おがくずは、以前は地場のものを使っていましたが今は遠くから取り寄せています。

放射性物質の付着した地元の木からとったおがくずは使えなくなってしまったからです。

もちろん運賃もかかるので以前に比べてかなりコストがかさむようになりました。


「もう入替の時期なんであんまりないんですが…」

ナメコを育てているビニールハウスを見学。

震災の前と後で何がどう変わったのか。

東電の賠償の問題、跡継ぎの話。

印象的だったのは「モチベーションが上がらないですよね…」という言葉。

栽培するきのこの種類も減らしたそうです。

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それでも少しずつ、前向きな気持ちになりつつあるとのこと。


次に訪れたのはあんぽ柿農家の菅野さん。

お友達の千葉さんと一緒に、たくさんのごちそうを用意して待っていました。

DSC_1172.jpg

お二人は大の仲良しで、「夫婦で泊まりに来てんだよ」と千葉さん。

多いときで年54回泊まっていたとか…毎週ですよね。

食卓にはお手製のこんにゃくや漬物、甘酒などなど…ちょうどおやつの時間でしたが、おやつとは言えないような種類と量。

「全部自分で作ったんだから」

たくさんの人と接すること、そして振る舞うことが大好きなんです。

今は冬場の大切な収入源だったあんぽ柿が作れず、暇を持てあましているとのこと。

表面には出さないけれど、やはり辛い気持ちはあるのではないでしょうか。

そんなことはおくびにも出さない、天性の明るさの持ち主です。

たくさんのごちそうを前に、みなさん肝心なお話は聞けたのでしょうか。

DSC_1178.jpg

帰りがけにあんぽ小屋を見学。

「今年は作れると思うんだよね」

まだ遠いですが秋が楽しみです。


さて先ほどのシイタケ。

細かく刻んで測定容器に詰める体験をしていただきました。

DSC_1184.jpg

これを測定器にセットして測定開始。

パソコンには測定状況がリアルタイムで表示されます。

測定を始めた途端、放射性セシウムの検出を示す山がみるみる表示されました。

結果は…4,670Bq/kg(合算)。今まで測定したもののうち一番高い値が出ました。記録更新!

(測定時間が重量の割に短いので、あまり精度の高い測定ではありません)

原木シイタケを作れるのはいつの日でしょうか…


翌日は果樹農家でいよいよ援農です。

サクランボ、桃、りんごを作っている斎藤さんの桃畑へ。

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今は剪定の季節。

畑に落とされた剪定枝をみんなで一カ所に運ぶのが今回の任務です。

黙々と作業に励みます。

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季節外れの暖かさの中、みなさん黙々と作業に励みます。

昨日摂りすぎたカロリーは少しは消費されたでしょうか。


育てている桃は10種類以上。

木の本数は100本以上。

1本の木からは300個の桃を収穫。多いもので5~600個とのこと。

もちろん手作業です。

「(奥さんと)二人じゃとても間に合わないから、(バイトの)人を頼むんだよ」

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このあと摘蕾、摘花、摘果…そしてその間にはこまめな消毒と作業は休みなく続きます。

ソメイヨシノが終わりに近づく頃、この畑は桃色の花が一面に咲き、文字通り桃源郷のようになるはずです。



あんぽ柿もそうですが、農産物を作ることでそれを作る農家だけが収入を得ている訳ではありません。

農業資材、出荷用の資材、それらを運ぶ人たち、作業を手伝う人たち。

一つの品目が出荷できなくなる(出荷量が減る)ことでそれらも止まる、あるいは減ってしまいました。


「(なかなか買ってもらえない)この状況をどうやって打開していったらいいと考えてますか?」

参加された方から聞かれましたが、はたしてどうしたらいいのか。

「福島の農産物は買わない」という方は県内にも依然としていらっしゃいます。

実際にはほとんど放射性物質が検出されないにもかかわらず、汚染されていると信じている方もいます。

そういう方の意識を変えていくのはとてつもなく大変なことに思えます。

今考えているのは「なんとなくイヤ」という方になんとか働きかけられないかということ。

では何をどうしたらいいのか。自分自身もまだまだ模索している状況です。


ただ今回のように、余所から来ていただき、実際に目で見て・話をして・体験していただく。

それで見える、わかることはとても大きいように思います。

普段ここにいるとわからないことが、外からの目で見てもらうことでわかるということもあります。

ここで暮らしている方にとってもとても貴重な体験になるはず。


このような交流の機会、これからも作っていきたいと思います。


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放射能の「モノサシ」
今年は雪が多くて大変です。

駐車場を始め広い敷地を除雪するのは骨が折れます。もっとも除雪車があるのですが。

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個人的な話になりますが、県民健康管理調査の結果が届きました。


2011年3月11日から7月11日までの4ヶ月間の被ばく線量は 1.2mSv とのことでした。


私の場合、この時期は頻繁にこのブログを更新していたため、おおよその行動を思い出すことができました。
(それでもあとから「違った!」ということもありましたが)

自家野菜を食べ、ガソリンを惜しんで自転車通勤し、外で作業もしたのですが、上記のような結果でした。


これは私にしたら「思ったよりもかなり低い」数値です。正直、2ケタを覚悟していたのですが。

もっとも2ケタだったにしろ、4ヶ月間という長期間ですし問題はないと思っています。


今回送られてきた通知にはこの値の「意味」は記載されていません。

この値は高いのか低いのか、危険なのか危険でないのか。


「シーベルト」(あるいはグレイ)「ベクレル」、今まで目にしたこともなかった単位が現在、日々新聞でラジオで、使われています。

1cmという長さ、1gという重さは経験上、「だいたいこのぐらい」というのが感覚としてつかめますし、視覚でも認識出来ます。

しかし「1mSv」「1Bq」は目に見えず、実感することもなかなか難しい。


いまのところ、放射線量への意味付けは受け取る人によって様々です。

1mSvに「え?そんなに高いの?」という人もいれば「大したことないね」という人もいる。

「相場」みたいなもののコンセンサスがある程度とれるようになるには、まだまだ時間がかかるのでしょう。

放射能の「モノサシ」はこれから少しずつ作っていくしかないのです。
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農産物が売れないということ
約一ヶ月前、ここに食品放射能測定器を提供して下さったNPOアーユスの関係者の方がみえました。

目的は農家の現状を見ていただくためです。


1軒目の農家はあんぽ柿の生産農家。

あんぽ柿はパッケージにほんの僅かなゴミが混入しても返品され、その送料も農家が負担するという厳しいもの。

それでも品評会で金賞を2回受賞、皇室への献上の実績もあります。

昨年12月に請求した賠償金が入ったのは5月。毎月決まった収入があるサラリーマンとは違うのでこれは大変だったようです。

この地でのあんぽ柿は冬場の貴重な収入源であり、そのおかげで出稼ぎにも行かずに済んだと。

またあんぽ作りは期間作業の人(主に近所の人)を雇うので、その人達にとってもあんぽ柿が出荷できないのは大きな痛手となります。

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もう1軒は菌床きのこの生産農家。

原木とは違って培地となるオガクズを遠方から取り寄せることで、出荷はできています。

ただし、取り寄せるコストが大変(今までは地元で調達)。

また、種類によっては暖房もするが、そのための薪が使えない(今までは自分の山から調達)ので石油を使わざるをえない。

さらに、「きのこ」というだけで消費者から敬遠されてしまう。「菌床」と表示してあるにもかかわらず...

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先のあんぽ柿農家では、農家だけの問題ではなく手伝いの人、そしてそこから、「あんぽ柿」に関わるパッケージや流通など、それに関わる多くの人達にとっての問題であることが伺われます。

きのこ農家では正に風評被害、そして生産に関わるコストの上昇を背負わざるを得ない実態がわかります。


もちろん、農家一軒一軒抱えている問題は違うと思いますが、その問題を聞いていくことで、この状況を打開できる緒が見つかるかもしれない。


もし農家の声を聞いてみたいという要望がありましたら、できる限りお応えしたいと思います。

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